2026年9月27日
かぜなどのウイルス性上気道感染による発熱・咽頭痛の症状が改善したにも関わらず、咳のみが持続することがあります。場合によっては数週間から数か月続くこともあります。
症状
朝方、夜間を中心とした咳込みが多いですが、昼間でも寒暖差や環境の変化(公共交通機関使用中、会議中など)で起きることもあります。
原因
感染が治まっているにも関わらず咳が持続する原因としては、完全には解明されていませんが以下の説があります。
・感染症消退後も活性化された免疫細胞が気道に残存している。
・感染症では気道粘液が増加し、回復後も残存して気道を刺激することがある。
・感染により咳反射神経が過敏になっている。
・感染後咳嗽の正しい診断、早期治療のためには医療機関受診が必要です。
診断と検査
正確な診断の為には他疾患(喘息、咳喘息、花粉症、肺炎、気管支炎、肺がん、心不全、逆流性食道炎など)との鑑別が必要で、以下の検査を行います。
・胸部聴診
・胸部レントゲン
・血液検査
・呼吸機能検査(スパイロメトリー、呼気一酸化窒素測定)
かぜなどの感染が先行していた場合、喘息の既往がない場合には感染後咳嗽の可能性が高いです。繰り返し発症した場合は喘息の病態に移行していく場合もあります。
市販の咳止めでも対応可能ですが、改善までに時間がかかります。睡眠障害、嘔吐などが継続した場合には治療薬として吸入ステロイドが選択されます。
症状改善後は、治療は速やかに中止しますが、喘息の素因が疑われた場合には長期治療になる場合もあります。また花粉、ダニなどによるアレルギーも関わっている可能性があるので、マスク着用、部屋の掃除なども推奨されます。